Home > 石西礁湖自然再生 > これまでの協議会(資料等) 第26回協議会(2020)

第26回 石西礁湖自然再生協議会を開催しました

 2020年2月16日(日)に石垣市商工会館研修室(商工会ホール)において、「第26回石西礁湖自然再生協議会」が開催され、36の個人・団体委員、傍聴者の方(52名)が出席しました。

石西礁湖自然再生協議会の様子


<新規参加委員の承認>
 はじめに新規参加委員の承認について審議され、次の2団体の参加が、出席委員の拍手をもって承認されました。
・一般財団法人竹富島地域自然資産財団  (推薦者:NPO法人たきどぅん)
・竹富町世界遺産推進室  (推薦者:竹富町政策推進課)  


<報告>
事務局と委員から以下の2つの報告がありました。

(1)部会等の開催報告
 まず事務局より、2020年1月29日、30日に開催された3部会について概要の報告があり、部会長・副部会長の選任結果、委員の今年度の取組状況と来年度の取組予定、サンゴ礁基金による登録制度や石西礁湖ポータルウェブサイト改修に対する意見交換結果などが報告されました。
 次に、学術調査部会の中村崇部会長(琉球大学)より、学術調査部会内に新たに設ける「作業チーム(※1)」で検討してほしいテーマの募集について提案がありました。
 具体的な検討テーマについては、全ての協議会委員から広く募集することとなりました(資料2-3を参照)。各取組を実施する上で「こんなことがもっと知りたい!」「これがわかればいいのになぁ」と感じていること、意見や要望などは、事務局にて随時受け付けています。
(※1)作業チーム:モニタリング調査の結果など様々なデータを用いて解析等を行い、協議会での科学的検討の強化を図ることを目的として組織される、少数の専門家等によるグループ。

中村部会長による検討テーマ募集の説明


また、普及啓発・適正利用部会の大堀健司部会長より、現在開発中のサンゴ学習評価ツールの紹介がありました。「ルーブリック(※2)」という教育効果の評価手法を基にしたもので、誰でも同じように学習の効果を評価できるため、学校や地域などある程度まとまった単位での比較や、授業内容の見直しなどにも使えるとのことでした。
(※2)ルーブリック:学習内容に沿って設けた各「評価項目」に対して、具体的な数値で「評価基準」を設定して学習到達レベルを判定し、その分布や頻度の変化を基に学習効果を測定するという評価手法。


大堀部会長による説明


(2)令和元年度自然再生協議会全国会議の出席報告
 環境省石垣自然保護官事務所の大嶽自然保護官より、2019年9月に椹野川河口域・干潟自然再生協議会(山口県)がホストとなって開催された令和元年度自然再生協議会全国会議への参加報告がありました。開催の様子は下記のとおりです。
 1日目の取組発表では、協議会設立時から続けられている市民参加型調査や協議会の体制維持と活動資金獲得を目的とした新たなチャレンジなど、里海再生に向けた様々な活動について、干潟での調査体験も交えて紹介を受けました。
 2日目の全体会議では、環境省自然環境計画課から、今年度見直された「自然再生基本方針」の変更点について説明があり、自然再生に関連する法律の成立や、例えば防災減災などの社会的なニーズを踏まえた内容が示されました。見直しは今後も5年毎に行われ、全国にある自然再生協議会の共通の方針として位置づけられます。
 また、3つの課題テーマで分科会が行われ、活動のフォローアップ方法や委員のモチベーション維持の工夫について、各地の協議会と情報共有や意見交換を行いました。
 これらの結果を踏まえ、事務局では、石西礁湖自然再生協議会でも参考にできる他の協議会の取組や活動の工夫について、積極的にアイデアを取り入れていきたいとのことです。

大嶽自然保護官(環境省石垣自然保護官事務所)による報告


<議題>
(1)「石西礁湖自然再生事業環境省事業実施計画」(案)について
 環境省石垣自然保護官事務所の藤田上席自然保護官より、環境省が見直しを進めている「環境省事業実施計画」について、有識者による検討会の議論を踏まえた最終案の説明がありました。
 継続事業であるサンゴ群集モニタリング調査については、項目によって調査頻度の見直しや項目の追加を行い、より効率的かつ的確にサンゴ群集の実態把握ができるよう手法が検討されたこと、以前実施されていた主に陸域からの攪乱要因についての調査をほかの調査との連携を図りながら実施すること、サンゴ群集修復事業では向こう5年間を手法確立のための試行期間として位置づけ、複数の手法技術を試験導入して検証することなどが内容として盛り込まれています。
 航路設置に伴う浚渫や地球温暖化の影響把握についてのコメント、石西礁湖のサンゴの種多様性の変化や事業後の評価方法に関する質問など積極的に意見交換や質疑応答された後、拍手により承認されました。

藤田上席自然保護官(環境省石垣自然保護官事務所)


<取組発表>
委員から3つの取組について紹介がありました。
(1)しまさんご塾の活動
 コーラルバンクの取組である「しまさんご塾」は、石垣島内の高校生を対象とする、サンゴ礁についての座学、実験、フィールドワークを交えた研究課題プログラムです。実際にプログラムに参加している高校生5名により、活動のコンセプトや内容、これまでにわかったことなどが報告されました。会場は高校生たちの参加に大いに盛り上がり、大学での実験と比較したコメントや、高校内での発表のリクエスト、興味をもったポイントの質問など、活発な意見交換が行われました。

黒木さん、砂川さん、増田さん、星野さん、橋本さん(八重山高校)


(2)石西礁湖でのミドリイシ属における大規模白化の影響について
 中村崇委員(琉球大学)より、石西礁湖での2016年の大規模白化について、現地調査結果に基づく報告がありました。白化の前後で景観が大きく変化し、藻類が優占する地点が増加しています。稚サンゴの密度は礁湖内では低い一方、礁湖の北側で高く、群体の成熟度も踏まえてみると、外洋もしくは水路部分の潮通しの良い海域が重要なミドリイシ保全区域になりうるとのことでした。
 会場から、サンゴが高被度であった時代との比較について質問があり、吉田副会長より竹富島周辺や小浜島東における顕著な被度低下についてコメントがありました。

中村委員(琉球大学)


(3)沖縄周辺海域の海水温について
 宮内誠司委員(沖縄気象台)より、沖縄周辺海域の海面水温について報告がありました。2019年の年間平均は平均海面水温観測史上4位の高い値となり、さらに2020年1月も、1月としてはデータのある1982年以降で最高の月平均値を記録したとのことでした。今後も注意が必要です。

宮内委員(沖縄気象台)


<その他>
 事務局より、来年度の協議会スケジュール(案)が説明されました。今年度と同じように3部会と協議会を2回ずつ開催する予定です。また、委員の2年の任期が今年度末までとなっており、4月から第8期に入ることも案内がありました。
 土屋会長より、情報共有として、東京工業大学の灘岡委員が中心メンバーとして提案していたプロジェクトがベルモント・フォーラムによる国際共同研究に採択されたとの報告がありました。ステークホルダー参加型の環境評価手法の開発を石西礁湖で取り組むことになっており、今後、協議会メンバーも関わりながら進められていく予定です。




第26回 石西礁湖自然再生協議会

配布資料

議事次第 pdf議事次第、資料一覧
議事次第 pdf石西礁湖自然再生協議会_第7_2期委員リスト
資料1 pdf第7期石西礁湖自然再生協議会_新規参加希望者の紹介
資料2–1 pdf第3回部会の開催結果
資料2–2 pdf令和元年度協議会委員の取組シート
資料2–3 pdf学術調査部会・作業チームにおける検討テーマの募集について
資料3 pdf令和元年度自然再生協議会全国会議について
資料4–1 pdf石西礁湖自然再生事業環境省事業実施計画(案)
資料4–2 pdf石西礁湖自然再生事業環境省事業実施計画(案)の概要
資料5 pdfしまさんご塾活動概要と内容紹介
資料6 pdf石西礁湖でのミドリイシ属における大規模白化の影響
資料7 pdf沖縄周辺海域の海水温
資料8 pdf令和2年度自然再生協議会のスケジュール(案)
参考資料1 pdf「石西礁湖自然再生協議会」の会議のルール
参考資料2 pdf石西礁湖自然再生協議会規約
参考資料3 pdf第25回石西礁湖自然再生協議会議事概要(案)

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