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第13回 石西礁湖自然再生支援専門委員会を開催しました



 平成21年9月12日(土)から13日(日)の2日間、石垣市の環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターにおいて、「第13回石西礁湖自然再生支援専門委員会」を開催しました(写真1)。

 本委員会は、環境省の実施する自然再生事業に対し、技術的、学術的見地から指導・助言を行うためのものです。

写真1:会議全体の様子

 今回の支援専門委員会では、今までの環境省の石西礁湖自然再生事業結果のレビューと、そこから導き出される課題と今後の方向性について議論を行いました。
 はじめに、事務局から、これまでの事業の取組状況と調査結果について説明があり、各委員から様々な質問や意見が出されました。その後、課題として挙げられた、重要海域、サンゴ群集修復事業、オニヒトデ対策について議論を行いました。これまでの膨大な調査データと、各分野の専門家の先生方より資料提供や石西礁湖の現状についてのご説明を踏まえ、次回の委員会では、課題解決に向け、議論を深めることとなりました。
 委員会において出された意見の概要は、以下の通りです。

議題 委員からの意見概要
これまでの取組 病気の情報
  • 現状として黒島の北付近は様々な種類の病気がでている。
水の濁り
  • 流れが速いヨナラ水道の水路の南を抜けた付近は、潮流が強く、渦を巻いていることから、懸濁物が淀みやすく、SPSSが高いと考えられる。
  • ヨナラ水道付近は、場所によって異なる枝状のミドリイシがある。
多様度調査の類型化
  • 礫底の中でも礁縁や礁池奥など、地形が違えば生物群集が違う。地形と生物が混じると混乱するので、地形と生物の整理は分けたほうがいい。
  • 卓越種がなく被度が低い状況において多種混成型が広がっている場合、「アウターリーフの上では卓状サンゴを中心にした群集が卓越し、ラグーン内の砂地では樹枝状のサンゴの群集が卓越している」という一般的なサンゴ礁とはなっていないと解釈する必要がある。
広域データ
  • 石西礁湖の南側は、石垣の南東海岸のエリアと結構つながりが強い可能性がある。石西礁湖内の様子はもちろんだが、周辺海域との関連性を踏まえた議論をするためにも、データを広範囲で整理していただきたい。
その他のデータ解析
  • 石西礁湖の中でもサンゴの生育型のパターンが分かれていることから、環境条件や特徴的なサンゴ群集に違いがあることが考えられる。再生の手法もそれぞれに考える必要がある。
  • 石西礁湖の再生を議論するにあたり、サンゴ礫のたまっている場所や白化してサンゴが死滅した場所など、マイナス面のデータも必要になってくるのではないか。
サンゴ礫
  • 死サンゴ礫や砂の影響について、マリンブロックなどを置くといった土木工学的な実証試験を含めた検討を行ってはどうか。
  • 礫の移動について、台風の影響調査を行う必要があると思う。
  • 下が砂地で礫が残っている場所は動きにくい可能性がある。

議題 委員からの意見概要
実施計画の実施状況及び課題 重要海域 選定方法
  • 重要海域の場所を決め、評価のための定量的な数値的目標を決めるため、再生産に寄与するのに必要な面積、規模を算出する必要がある。
  • サンゴ群集のタイムスパンに合わせて迅速に見直す必要がある。
  • 対策別にこのエリアを決める場合、目的を別々に立てて設定することも必要。
範囲
  • 作業や調査を行うダイバーを安全に一通り見渡せる範囲として、地形単位を50mとか100mぐらいで最小にしておくと扱いやすい。
  • 移植による再生を考える場合、面積を同じにして形を変えていく必要がある。
場所
  • 1998年に北礁が白化したことを考えると、固定しないほうがいいのではないか。
  • 斜面であれば、カタグヮーのリーフが狙い目である。
  • 今は大型の群体がなくても、新規加入が見込める場所はサンゴが回復するかもしれないので考慮すべき。
維持管理
  • 受精能力を持つ大きさになるまで生残させなければならないとして、基盤そのものも手当てするなどの対策が必要なのではないか。
  • 十分な供給量を得るには何処にどの程度のサンゴ群集があればよいのか、是非科学的に算出すべき。
  • 加入に結び付いていないのは、供給量の減少なのか、環境条件の悪化なのかを整理する必要がある。
サンゴ群集修復事業 着床具と定着板
  • 定着板の結果はポテンシャリティを示すもので、実際のサンゴ礁にどれだけ付けるかは、定着できる穴があるかどうか等の要因による。
  • 着床具には付くが、自然に付かない理由を解析すれば重要な情報となる。
着床具の評価
  • 事業の評価にあたり、種苗の数と移植残数の把握が大事だと思う。3?4年後の産卵できる個体の再生産まで見越して、定量的な評価目標を立てるべき
その他の移植方法
  • 修復事業について、コストとスケールを比較する上で、着床具以外の有性生殖法を試すべきではないか。
種苗育成
  • 室内採苗は、実験的に小規模で行っているので、すぐに対応できる。その際、温度環境には気をつけなければならない。
  • 経験上、海草対策、捕食者対策、堆積物対策の3つが必要で、水深をできるだけ大きくとる必要がある。吊り下げ式の方法も検討してはどうか。
オニヒトデ対策 大発生の原因
  • 大発生のメカニズムについては、水質が悪化してクロロフィル量が増え、幼生が生き残って大発生が起きるというシナリオは以前からあるが、それが大発生ということにつながるまではわからない。
駆除方法
  • 駆除地域の優先順位づけ、駆除方法の評価、徹底駆除方針の徹底を検討すべき。
  • 最優先候補地は、ほぼ同等の優先順位が付いている。ただ、サンゴ群集の状態が良好でオニヒトデがいない場所。
  • 北側アウターリーフは、重要な場所の1つだと思うので、モニタリングで監視する必要がある。
駆除費用
  • 国の予算が使用できない4、5月といった産卵前に駆除できないことに対して、対策を考えておく必要がある。

第13回支援専門委員会

配布資料

議事次第・会議資料・委員名簿・座席配置図
資料1 これまでの石西礁湖自然再生事業について
資料2 石西礁湖自然再生事業について
資料2-1 サンゴ被度について
資料2-2 サンゴ生育型について
資料2-3 卓状ミドリイシの最大長径について
資料2-4 SPSS について
資料2-5 成熟群体相対密度と卵成熟度について
資料2-6 幼生定着量について
資料2-7 稚サンゴ加入量について
資料2-8 白化状況について
資料2-9 多様度調査について
資料2-10 重要海域について
資料2-11 サンゴ移植に係る着床具への定着について
資料2-12 サンゴ移植に係る採苗について
資料2-13 移植後の移植群体の推移について
資料2-14 オニヒトデ分布状況と駆除について
資料3 これまでの石西礁湖自然再生事業と実施計画について
資料3-1 重要海域の見直しについて
資料3-2 サンゴ群集修復事業の課題について
資料3-3 オニヒトデ対策の現状と課題
資料4 平成22年度石西礁湖自然再生事業の方向性(案)
資料5 岡地委員からの情報提供 - 諸外国のオニヒトデ対策について
資料6 平成21年度石西礁湖自然再生事業支援専門委員会スケジュール
参考資料1 石西礁湖自然再生事業支援専門委員会 設置要綱
参考資料2 第12 回 石西礁湖自然再生事業支援専門委員会 議事概要
参考資料3 石西礁湖自然再生事業環境省事業実施計画
参考資料4 石西礁湖自然再生事業調査定点及び地形名図
参考資料5 石西礁湖自然再生事業の執行について

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