石西礁湖生きもの図鑑ーイソギンチャク・クラゲのなかま


種名:ヤツデアナサンゴモドキ
学名:Millepora tenella

石西礁湖でも広範囲でよく見られ、枝状に成長する。本種を含むアナサンゴモドキはヒドロ虫綱に分類され、どちらかというとカツオノエボシに近い。サンゴのように見えるが、サンゴのようにはっきりとポリプは見えず、1mmほどの細かい穴が開いている。サンゴではないが褐虫藻を持っており、石西礁湖でも大きな群体がよく見られる。英名は「ファイアーコーラル」と言われ、触って刺されるとやけどをしたような痛みに襲われることもある。
褐虫藻を持っている為、高水温などで白化することがある。

有毒生物

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種名:ハナブサイソギンチャク
学名:Actinodendron arboreum

直径30cm程度。
石西礁湖では岸に近い浅瀬で見られることが多く、砂地に生息している。濃淡こそあるが、ほとんど茶色。この茶色は共生している褐虫藻の色であり、高水温になれば白化する。カリフラワーの様な見た目をしており、外部から刺激を受けると砂の中に潜る。触手の刺胞に強い毒を持っており、刺されると皮膚が赤くはれ、ひどい痛みに襲われる。触手の内側にはカクレエビのなかまがよく隠れている。

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種名:センジュイソギンチャク
学名:Heteractis magnifica

石西礁湖では広い範囲の浅瀬で見られる。茶色や縁がかった茶色が多い。この茶色は共生している褐虫藻の色であり、高水温になれば白化する。カクレクマノミなどのクマノミ類が共生していることが多く、クマノミ類と共にダイバーから撮影対象として人気。観賞用として流通しており、単独またはクマノミとセットで飼育する人が多い。見た目はきれいだが、イソギンチャクのなかまなので、強くはないものの毒を持つ。

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種名:サカサクラゲ属の1種
学名:Cassiopea sp.

石西礁湖の砂地でよく見られる。褐虫藻由来の茶色が多い。名前のとおり、海底に傘を接地し、触手を上に向けている。触手側から毒を持つ刺胞などが含まれた粘液を放出してプランクトンや小さな甲殻類を捕まえて食べる。ダイバーから人気があり、観賞用として流通している。また、水族館でもよく展示されており、人気がある。

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