第6回 石西礁湖自然再生協議会を開催しました
平成19年12月15日に「第6回 石西礁湖自然再生協議会」を石垣市で開催しました。
今回の協議会では、シンポジウムや生活・利用に関する検討部会、2007年夏のサンゴ白化についての報告の他、国際サンゴ礁年についての説明がありました。
また、「石西礁湖自然再生全体構想」が策定されたことより、次の段階である「自然再生事業実施計画」について、内容及び留意事項の説明や各地の協議会における事例紹介がありました。
その後、自然再生事業の実施に向けた委員の意見交換として、「陸域対策」、「普及啓発」、「資金メカニズム」の3つのテーマに分かれてグループディスカッションを行いました。
 写真1:協議会開催の様子
はじめに運営事務局より、「石西礁湖自然再生全体構想及び石垣島の国立公園編入シンポジウム」開催状況について報告を行いました。
シンポジウムでは、石西礁湖における自然再生及び石西礁湖自然再生全体構想についての説明、西表石垣国立公園の紹介、さかなクンらによるトークショー、パネルディスカッションを行いました。参加者からは、このようなイベントをまた開催してほしいという要望や、再生にあたっての数値目標の設定や環境教育の普及が必要との意見もありました。
  写真2:シンポジウム時の様子
次に、竹富町より、生活・利用に関する検討部会について報告を行いました。
この検討部会は、地域住民が生活を営む上で石西礁湖との共存が必要であることから、竹富町、石垣自然保護官事務所、石垣港湾事務所が事務局となり設置したものです。平成19年8月21日に第1回を開催し、石西礁湖の利用状況等や課題について議論を行い、12月6日には第2回を開催し、課題の再確認を行い、優先的に取り組む課題を抽出しました。
  写真3:生活・利用に関する検討部会について説明の様子(竹富町)
続いて沖縄県文化環境部自然保護課より、国際サンゴ礁年についての報告を行いました。
平成19年12月9日に国際サンゴ礁年2008オープニングイベントを開催しました。沖縄地区では沖縄ワーキンググループを設置しており、現在、沖縄島全体を対象としたサンゴ礁巡り、キャラバン写真展の実施が計画されていることを報告しました。今後は石西礁湖自然再生協議会も一緒に活動していく予定です。
  図1:サンゴ礁年のキャラクター 写真4:サンゴ礁年ついて説明の様子(沖縄県)
続いて環境省より、2007年のサンゴ白化についての報告を行いました。 今年は、7月上旬から8月にかけて台風が来なかったため、平年よりも1度以上高い状態が2週間程度続き、ほとんどの調査地点で80%が白化したこと、調査結果については、ホームページでお知らせしていくことを報告しました。
 写真5:サンゴの白化について説明の様子(環境省)
今回の協議会では、自然再生事業の実施に向けたテーマ別のグループディスカッションを行いました。テーマは、「陸域対策」、「普及啓発」、「資金メカニズム」の3つで、それぞれのグループに座長がつき、ディスカッションを進めていきました。
およそ1時間にわたるディスカッションでは、多くの意見・提案が出され、今後も継続して議論する必要があるとの結論に達しました。また、そのためには、必要に応じてメーリングリストを通じた情報交換を行うことや、キーパーソンの集団を作り、自然再生事業のテーマに応じて集まれるようなネットワーク作りが必要ではないかという意見も出されました。
 写真6:グループディスカッションの様子
最後に運営事務局より、次回の協議会は平成20年3月を予定していることを連絡し、また、協議会委員の任期が3月で切れるため、来期以降も参加していただける方は委員申し込みをしてほしいと呼びかけました。
第6回 石西礁湖自然再生協議会
議事概要
配布資料
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