第23回 石西礁湖自然再生協議会を開催しました
平成30年7月7日(土)に八重山合同庁舎大会議室において、「第23回石西礁湖自然再生協議会」を開催しました。協議会には、委員、一般傍聴を含め、45名の方が出席しました。
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石西礁湖自然再生協議会の状況 |
第7期協議会のスタートにあたり、協議会会長は第6期に引き続き土屋委員が再任され、副会長には吉田委員が選任されました。
土屋会長からは、国際サンゴ礁年にあたって、石西礁湖の活動がますます盛んになり、目的達成のために良い方向へ向かっていくよう努力していきたい旨の挨拶が行われました。
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土屋会長の挨拶 |
<議題>
1.協議会体制の変更について
事務局より、新たな協議会体制(案)の経緯について説明があり、変更後の体制として協議会のもとに3部会を設置するとともに、特定テーマに関するワーキンググループを設立できるようにすることについて、承認されました。
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図 新たな協議会体制(案)について |
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図 石西礁湖自然再生協議会の体制図(案) |
その他、八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会の小林委員から、漁場再生の取組をより具体的な行動計画として反映させるため、「漁場再生ワーキンググループ」を設立し、技術検討や具体的計画の策定等を行うことが提案され、設立が承認されました。
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小林委員(八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会) |
2.「石西礁湖自然再生全体構想 行動計画2019-2023」の検討について
事務局より、「石西礁湖自然再生全体構想 行動計画2019-2023(骨子案)」が提示され、この骨子を基に行動計画作成に係るワーキンググループ、各部会、協議会全体で意見交換をしながら、行動計画を作り上げていくことが承認されました。
また、各委員から行動計画に関するワーキンググループの設置や目指すべき姿の追記記載などの意見がありました。
<各委員からの取組報告>
(1)コーラルネットを活用した地元主体のサンゴ群集の保全活動
鹿島建設株式会社の山木委員から、鹿島建設とエコツアーりんぱなにより、浦底湾沿岸でコーラルネットを活用した保全活動を計画しており、この取組を地域や観光客の啓発に繋げ、石西礁湖の自然再生に展開していきたいとの報告がありました。
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山木委員(鹿島建設株式会社) |
(2)環境省による自然再生事業について
事務局より、環境省による自然再生事業について、「移植事業」の追跡調査結果の報告や、「移植事業」と「サンゴ群集モニタリング調査事業」双方の調査地点と被度を比較した移植効果の検証、サンゴの生息環境としての好適な場所の検討結果等について報告されました。
また、今後に向けて、自然加入を後押しする方法、移植以外の方法も含めて、バランスを取って自然再生を進めていかなければならないとの説明がありました。
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塚本自然保護官(環境省石垣自然保護官事務所) |
<その他>
海域対策ワーキンググループ オニヒトデ対策小グループの報告
事務局より、平成29年度のオニヒトデの駆除及び出現状況、平成30年度のオニヒトデ駆除計画が報告されました。
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図 平成29年度の駆除及びオニヒトデの出現状況 |
最後に吉田副会長から、石西礁湖では、2016年にサンゴの大規模な白化があったが、場所によってはあと数年で以前の状態まで回復しそうな所も見られる。サンゴ礁を健全な状態で維持していく為には、我々人間の日常的な活動、積極的な保全行動にかかっているとの挨拶があり、閉会しました。
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吉田副会長の挨拶 |
第23回 石西礁湖自然再生協議会
議事概要
配布資料
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