講演会「石西礁湖はすごかった ‐ 考えよう、私たちの海のこと ‐」 |
講演会「石西礁湖はすごかった ‐ 考えよう、私たちの海のこと ‐」が開催されました
平成18年11月17日に、石西礁湖自然再生協議会主催による「石西礁湖はすごかった ‐ 考えよう、私たちの海のこと ‐」が石垣市で開催され、井田齊氏(株式会社プレック研究所 生態研究センター長)と池田 元氏(海人、沖縄県指導漁業士)のお二方にご講演いただきました。
井田先生には「1970年代の石西礁湖」というタイトルでご講演いただきました。石西礁湖は、1972年(昭和47年)に西表国立公園の一部として指定されましたが、井田先生は、国立公園の指定に際して行われた調査に専門家の一人として参加されていました。
講演会では、当時の貴重な写真を交えながら、1970年代の石西礁湖の様子をご紹介いただきました。当時はサンゴの被度が高い場所が多く、砂地などのサンゴが見られない裸地の方が少なかったこと、サンゴの状況は約10年単位で変わりうるため、サンゴの再生能力を阻害しなければ、石西礁湖のサンゴ礁は回復しうるのではないかといったお話がありました。
続いて、池田さんには「海人から見た石西礁湖」というタイトルでご講演いただきました。
池田さんには、1972年の西表国立公園指定当時から石西礁湖の自然をみつめてきた石垣の海人として、当時の石西礁湖の状況とその当時と比べて変化した点など、石西礁湖の現状についてご講演いただきました。
特に印象的だったのが、1981 ‐ 82年(昭和56 ‐ 57年)に実施したオニヒトデ駆除の写真で、トラックいっぱいに積まれたオニヒトデは当時の被害の甚大さを物語るものでした。池田さんご自身も、サバニを繰り出してオニヒトデを駆除されていたそうです。また、石西礁湖内のヤナ(漁場)や、漁法の変遷などの説明もあり、聴衆の大きな関心を得ていました。
いずれの講演についても、講演後に活発な質疑応答があり、聴衆の石西礁湖への関心の高さが伺えました。最後に、参加者による盛大なる拍手の中、講演会が閉会しました。
講演会「石西礁湖はすごかった ‐ 考えよう、私たちの海のこと ‐」
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