第1回サンゴ礁保全ワークショップ 〜ぼくとサンゴの愛の言葉〜

 平成 16年11月21日に第1回目のワークショップを開催しました。このワークショップでは、24名の参加者の方々が3つのグループに分かれ、「石西礁湖のサンゴ礁の将来あるべき姿」の検討をゴールイメージとして設定し、以下の流れに沿ってグループワーク(作業)を展開しました。


@ 参加者を3つのグループ(年齢に偏りのないように男女を均等に)に分かれます。
A 各グループで、自己紹介をかねてアイスブレイク(緊張を解しリラックス)。
B 参加者にカード(ポストイット)を複数枚配り、作業開始。
C Q1.「石西礁湖のサンゴ礁や海の環境で問題だなあと感じることは何ですか?」という問いかけに対するカードを作成します(1項目/1カードが原則)。
D 5〜8枚/人のカードが出来上がったら、ファシリテーターの指名により、1人ずつ順番にカードを読み上げて、台紙上に張り付けて行いきます。同じ内容のカードを作成した人がいたら、手を上げてに読み上げます。
E 全員のカードが出そろったら、台紙上に配置したカードを眺めて整理し、グルーピングし、各カードの固まりにタイトルを付けます。
F グルーピングした各カードの固まり同士間に線や矢印を引いて関係性を整理します。
G Q1.の答えについて参加者と一緒に整理します。

で、できたのがこちら「課題、問題点」


つづいて、
H Q2.「みんなで考え整理した問題点がすべて解決したと仮定したら、石西礁湖や海の環境はどのような姿になっているでしょうか?」という問いかけに対するカードを作成します。(1項目/1カードが原則)
I 上記の(5)〜(8)と同じ作業を繰り返します。

で、できたのがこちら「のぞまれる将来像」


J Q2.の答えについて参加者と一緒に整理、発表会に備え、内容に合った絵・飾り付けを全員で行い発表用の台紙を完成させました。
K グループの代表から1グループあたり約5分で検討内容を発表しました。
L 発表会の後、オブザーバー参加して頂いた専門委員の野島氏及び鹿熊氏より、ワークショップの講評及び今後の課題についてコメントを頂きました。
M 次回の開催時期や時間の希望を概ね確認して終了。
 ※次回に続く・・・・・

「サンゴの減少」、「魚・貝の減少」、「海のにごり」、「サンゴの白化」、「オニヒトデ」、「生活排水」、「漂着ゴミ」、「粗大ゴミの不法投棄」、「ポイ捨て」、「廃油ボール」、「畜舎排水」、「農薬・除草剤」、「赤土流出」、「砂浜の減少」、「砂浜への車の乗り入れ」、「魚・貝捕りすぎ」、「埋め立て」、「スノーケルによるサンゴ破壊」、「アンカーによるサンゴ破壊」

ここに挙げたものは、ワークショップの中で参加者から発言のあった八重山の海を取り巻く課題や問題点です。八重山の美しく豊かな海は八重山の観光業と漁業を支えるかけがえのない海です。しかし、この海は今これだけの課題と問題点を抱えていることが改めて浮き彫りになりました。また、問題の背景には、島に住む人々にとって海が遠い存在になってしまっているためではないかという指摘も多く出されました。

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