第2回サンゴ礁保全ワークショップ 〜ぼくとサンゴの愛の言葉〜

 平成17年1月29日に第2回目のワークショップを開催しました。今回のワークショップには、一般の市民のほかダビング事業者と漁業者の参加もあり、総勢31名で始まりました。今回はサンゴ礁を取り巻く様々な環境を原点から見つめ直し、各主体の日常的な生活の視点から解決方法を探ってみようと考え、テーマを2つ設定して、ワークショップを展開しました。


@ 参加者を3つのグループ(年齢に偏りのないように男女を均等に)に分かれます。
A 各グループで、自己紹介をかねてアイスブレイク(緊張を解しリラックス)。
B 参加者にカード(ポストイット)を複数枚配り、作業開始。
C Q1.「あなたにとって海って何ですか?」という問いかけに対するカードを作成します(1項目/1カードが原則)。ここでは、参加者が普段、どのようなの立場で、どのように海と接し、参加者にとって如何なる場所なのか、改めて考えて直してもらいました。
D 2〜3枚/人のカードが出来上がったら、ファシリテーターの指名により、一人ずつ順番にカードを読み上げて、台紙上に張り付けて行いきます。同じ内容のカードを作成した人がいたら、手を上げてに読み上げます。
E 全員のカードが出そろったら、台紙上に配置したカードを眺めて整理し、グルーピングし、各カードの固まりにタイトルを付けます。
F グルーピングした各カードの固まり同士間に線や矢印を引いて関係性を整理します。
G Q1.の答えについて参加者と一緒に整理します。

で、できたのがこちら「私にとって海とは」


つづいて、
H 第1回目で参加者が検討した問題点に関する現状を、自然再生推進調査でわかったこと等を実際のデータで提示(約15分間)し、サンゴを取り巻く海域の問題点とその要因を共有しました。
I 次に「八重山の海(サンゴ礁)とうまくつき合って行くにはどうすればよいのか?」という問いかけに基づいてワークショップを展開しました。ここでは、参加者である一般住民、ダイビング事業者、海人等の各主体がそれぞれの立場で海のためにできることは何かを考えてもらい、カードを作成してもらいました。
J 上記の(5)〜(8)と同じ作業を繰り返します。

で、できたのがこちら「八重山の海(サンゴ礁)とうまくつき合って行くには」


K Q2.の答えについて参加者と一緒に整理、発表会に備え、内容に合った絵・飾り付けを全員で行い発表用の台紙を完成させました。
L グループの代表から1グループあたり約5分で検討内容を発表しました。
M 次回の開催時期や時間の希望を概ね確認して終了。
 ※次回に続く・・・・・

 前回の第1回目では、石西礁湖を含む八重山地域の海の環境について問題点や課題を抽出した後、その問題点や課題が解決したと仮定したらどのような将来像が想い描けるかについて話し合いました。 今回はサンゴ礁を取り巻く様々な環境を原点から見つめ直し、各主体の日常的な生活の視点から解決方法を探ってみようと考え、テーマを2つ設定して、ワークショップを展開しました。今回のワークショップは、一般市民、ダイビング事業者、海人等がランダムに3つのグループに分かれそれぞれの立場から率直な意見や提案がなされましたが、それぞれの主体が海をどう捉え関わっているのかを相互に認識し、また、それぞれの立場で海とどうつき合って行けばいいのかが分かるワークショップとなりました。話も盛り上がり楽しいワークショップとなりました。

 また、ワークショップ終了後に約2時間ほど、酒を交えて交流会を開催しましたが、八重山地域の海とサンゴ礁について、熱く語り、笑いも交え和やかなムードで話が弾み、次回のワークショップへの参加を快く受けてもらいました。
次回は最終回となる予定ですが、「将来像の実現に向かって指標や目標値」をどう設定するか、また、今回検討した「行動計画を主体別・具体的に実行へと導くにはどのようにすればいいのか」を検討する予定です。

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